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第34章 看護の心

そこには…

国際赤十字から今回の京子に対する

処分の不当性を唄ってそれを抗議する

権限を省吾に与えるというものだ。

「分かったかのぅ？
それとも国際赤十字と…
わしを…敵に回すかのぅ…」

「ぐぅ…」

「子供と言うものは
いつの時代でも何よりの宝じゃよ。
そんな宝をこんなところで
決めつけるのは
間違いと言うものじゃ。
ましてや処分の選択肢などと
持っての他じゃよ…」

「仕方ないですな。
京子看護師の処分は見送りに…」

「見送りではない！！
無罪だ！！」

「くそ…」

「旦那様！！」

淳は省吾に抱き着いた。

「おぅおぅ…淳ちゃん…
元気じゃったか？」

「もう、旦那様…
一昨日お会いしたばかり…」

「ははは…そうじゃったな…」

「また、淳は旦那様に救われました。
ありがとうございました。」

「いやいや・
正しいことは正しい。
間違いは間違いじゃよ。」

淳の頭を撫でながら省吾は言う。