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淳、光と闇
第34章 看護の心

「きちんと婦長さんに
お礼を言いなさい。」
「え?婦長さん??」
「わしに今回の事を
知らせてくれたのは婦長さんだよ。」
「そうですか…」
「淳ちゃんよ、また一つ…
勉強になったのぅ…」
「はい!旦那様!」
詰所で美紀は窓から外を見ていた。
京子が美紀に
「ありがとうございました。」
と頭を下げる。
「私は何もしていないわよ。
貴方の信念が人を動かした。
それだけよ。
京子ちゃん、その子は?」
「私、生みます。
正さんの為に…
正さんが私に残してくれた
たった一つの思い出と宝。
私、守ります…」
「そう…頑張って…」

