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淳、光と闇
第35章 親子の絆

「やはり分るか。
そう、その紅茶には
わざと不純物が混ぜておる。」
「わざと?で御座いますか?」
「そうじゃ…」
「何故で御座います?
淳には紅茶自体は高級な物と
判断致しますれば…
それをわざと不純物など。
勿体のう御座います。」
「そうじゃな…
その不純物は、わしの生き様じゃよ。」
「生き様で御座いますか?」
「そうじゃ…」
「淳には理解出来ませぬ。」
「それはな…」
省吾は自分の過去を話し始めた。
自分には妻との間に子供が一人。
そしてその子供は妻を迎えて
省吾は孫を授かった。
しかし、妻に先立たれて後妻を取った。
その娘が由美。
省吾と由美は親子関係にあるが
血の繋がりはない。
そして省吾から淳は衝撃の
事実を聞かされた。

