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淳、光と闇
第35章 親子の絆

と、こんな話だった。

その話を聞いているうちに

淳の表情がみるみる険しくなっていく。

「淳ちゃん、
今日、来て貰ったのは
その双子の話をする為なんじゃよ。」

省吾は悲しそうに言う。

「すでに気が付いておろうな。
わしは…わしは…
若い頃の話とはいえ
とんでもない事を
してしまったのじゃよ。」

淳はゆっくりと省吾に聞いた。

「それで…紅茶の…
不純物で御座いますか?」

「そうじゃ。
わしの生き様の不純物じゃよ。」

「どうして…」

淳は下を向いて

「どうして…」

と呟いた。

「わしも寄る年並みには
叶わない。
こんな事、許されると
思ってはおらんが…
せめて…せめて…
孫の顔を…」

「やめて!!
聞きたくない!!」

淳は下を向いて目を閉じて叫んだ。

「淳ちゃん…」

「旦那様…
淳は淳は今まで旦那様に
可愛がって貰って…
助けて貰って…
目をかけて頂いて…
うれしゅう御座いました。
でも…でも…
今、この時ばかりは…
淳は旦那様が憎う御座います。」

「そうだな…」

「旦那様…
その双子の女の子の…
今の気持ちを…
お考えになられた事…
御座いますか?」

キッと省吾を睨んで聞いた。
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