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淫徳のスゝメ
第3章 私が最も華やいだ頃のこと



 私は壇上に進み出た。

 みゆきさんの指示に従って、まづるさんのいた台に上がって、洋服を脱ぎにかかる。


 淡いピンク色のレースのボレロに同系色のシフォンのブラウス、木苺とピンドット柄の白いフリルスカートを落とした私は、続いて半透明のベビードールを除いていった。


 たぷん…………


 ブラジャーからこぼれた私の乳房を、百五十を超える目が舐めた。


「…………」


 パンティは濡れきっていた。私は湿った布切れを、積んだ衣服の一番上に落とした。



「では、姫猫さん。質問を始めるわ」

「よろしくお願いします」

「貴女が自覚しているセクシャルと、恋愛及び性交渉の対象は?」

「女です。恋愛をする予定はありませんけれど、性交渉の対象であれば、性別は問いません。ただし、女の肉体の方が好きですわ」

「初体験はいつ、誰と」

「十五歳です。父です」

「現在の恋人、セフレの数は?」

「定期的にセックスをしているのがセフレというなら、父と兄、それからある国家権力者の女性と、まづるさんの四人です」

「好きな体位は?」

「結合、前戯が可能な格好は、全て必要あって存在しているものと考えております。今の気分なら、四つん這いが良いですわ。こうしてお姉様がたの方を向いていますと、背中やお尻が寂しくて」


 どっと朗らかな笑い声が上がった。
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