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淫徳のスゝメ
第5章 私の暗黒時代のこと
私は高得点を得た。
蓮美先生の答え合わせによると、誤答は二つあったらしい。
「まず、姫猫が喜んでくれたのはゴーヤじゃなくてキュウリ。瓜と答えておけば良かったわね、野菜にも色々あるのよ。それから蛇のことだけど、あれは本物。そうと聞いていれば気持ち良くなれなかったでしょう、あの子のことは許してやってね、嘘も方便よ。もちろん、人体に影響しない、危害を加えないよう、SM向きに改良してあるものだけれど」
「酷い!」
「見事だったわ、姫猫。さすがは私の見込んだ生徒。条件はクリア、無料でサービスしてあげる」
それから再三、まづると蓮美先生は私をからかった。
愛液が匂っている。
それは二人がかまをかけたのか、私は反芻によってそれだけの劣情に溺れたのか。脚と脚の間が濡れたことだけは確かだ。私は蓮美先生の誘導に乗った分、私自身を挑発していた。
「ところで、まづるはどうだったの」
「ギブアップしたよ。あんなのクリア出来ないもん」
聞けば、まづるは不感症の使用人に気を遣らせねばならなかったらしい。
蓮美先生の新しい使用人には暴力に関するトラウマがあって、ヘテロセクシャルでもある。濡らすところまでは成功したが、そこで使用人は唯一彼女が信頼している恋人への罪悪感に苛まれ、潮吹きどころか愛撫も感じられなくなったのだという。