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淫徳のスゝメ
第3章 私が最も華やいだ頃のこと
まづるさんの左隣に、もう一人、観客がいた。
谷村ふみ子、十三歳。直美の一人娘だ。
「ふみ子」
まづるさんの玲瓏な目が、妹のように(と言っても、ふみ子は直美の血縁だ。その容姿は雲泥の差、似ても似つかない)かしこまった少女を瞥見した。
「貴女のお母さん、素敵だね。昼間から下半身を丸出しにして……ふみ子に、女の楽しみを実演で教えてくれているんだよ」
「はい、素敵です……」
「あ"あ"あ"ーーー!!あ"あ"あ"ぁぁぁ!!…………」
打ち上げられた巻き貝よろしく、直美の窪みは潤っていた。濃厚なメスの匂いを振り撒きながら、臀部の割れ目にまでとろみ汁が流れ出ている。
まづるさんは、四年前からこの母娘を養っていた。
早良家には国内外に所有地があって、まづるさんは一部の管理を任されている。そこで彼女は肥沃の土地を農園にして、利潤の大半を彼女らの生活にあてていたという。
直美のパートの収入と、小企業の下働きの男のはした稼ぎでは、ふみ子を中学校に通わせることもままならなかった。
そうした経緯で、直美は可憐で頼れる愛人を絶対的に従うよう、ふみ子が幼かった頃より躾けてきたのだ。
「ふみ子」
「はい、まづる様」
「貴女も、お母さんのようになっても良い年頃だわ。ふみ子……柔らかな肉づき。ここも育ったね、……」
「──……っ、……」
まづるさんの左手が、ふみ子のもも、腹、胸を撫で回していた。
私は自尊心の欠片もない女から、おりふし目を離しては、まづるさんの指を思う。脚と脚の間が疼く。
まづるさんは、直美に新たな命令を出した。
直美はバイブレーターをひと思いに肉壺に沈め、ぐりぐりとかき回しながら嬌音をいっそう高らかにする。