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《愛撫の先に…》
第1章 《プロローグ》
夜9時を過ぎた、とある部屋のベッドが軋む。

『あっ…あっ…もっと…』女の要求に男は腰を振る。

……
2人の息づかいと女の喘ぎ声の果てに女は満足そうに声をあげた。
『あぁ…いくぅーっ…』

この2人は恋人ではなく、依頼する女・依頼された男という契約交渉だけ。

『交渉成立です。
貴女の想う彼を振り向かせるには髪を10センチ切り、見上げて挨拶をしたら良い』
ワイシャツを着ながら男は言った。

衣服を身に付けた女は腰までの髪を触り頷いた。

女は髪を切りきつめの表情を無理やり和らげ挨拶をする。
『おはよう』
『あれ?雰囲気変わった?取っ付きにくさがなくなって…良い感じ』
女の想う彼は笑った。


……
2日後カレカノ報告をするあの依頼人の女が自慢して。

予言者の男への期待は広まるばかり。

***

これはそんな依頼人・予言者の恋愛ストーリー。
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