この作品は18歳未満閲覧禁止です
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《愛撫の先に…》
第1章 《プロローグ》
【《スイートタイム》
※女なら誰でも、19〜50歳(18禁)
※メール・電話要予約。
※主に夜9時以降、ひと晩に1人。
※複数は受け付けない。
※詳細は30分程度話を聞いた上で、契約は俺と寝た後に交渉成立となる。
※無料だが貢ぎ物持参。
※場所→予約時にて返信メールに記載。
希望がなければ当ビル《スイートタイム》で。
※下記アドレス・電話へ。
※恋の手助け致します。
結城啓輔】
そんな内容メールはオフィス街の女子・お局さまに知れ渡っていた。
1人の女子社員の恋を叶えた事からなる連鎖的メールが、こんな行為へと変わっていったのである。
叶わない恋はない――
今宵もスイートタイムのベッドが契約を結ぶ為に軋んでいた。
ここにそのメールを受けた女子社員が1人、
甘く切ないストーリーが始まろうとしていた。
***
江崎菜々美・24歳。
肩下20センチの黒髪を白のリボンで結んだドジな細みの入社1年目。
企画部所属。
片思い人あり。
―――このストーリーの主人公。
『メール?スイートタイム?噂のアレなの?』
菜々美は受信された内容をもう一度読み友達の肩を叩いた。
※女なら誰でも、19〜50歳(18禁)
※メール・電話要予約。
※主に夜9時以降、ひと晩に1人。
※複数は受け付けない。
※詳細は30分程度話を聞いた上で、契約は俺と寝た後に交渉成立となる。
※無料だが貢ぎ物持参。
※場所→予約時にて返信メールに記載。
希望がなければ当ビル《スイートタイム》で。
※下記アドレス・電話へ。
※恋の手助け致します。
結城啓輔】
そんな内容メールはオフィス街の女子・お局さまに知れ渡っていた。
1人の女子社員の恋を叶えた事からなる連鎖的メールが、こんな行為へと変わっていったのである。
叶わない恋はない――
今宵もスイートタイムのベッドが契約を結ぶ為に軋んでいた。
ここにそのメールを受けた女子社員が1人、
甘く切ないストーリーが始まろうとしていた。
***
江崎菜々美・24歳。
肩下20センチの黒髪を白のリボンで結んだドジな細みの入社1年目。
企画部所属。
片思い人あり。
―――このストーリーの主人公。
『メール?スイートタイム?噂のアレなの?』
菜々美は受信された内容をもう一度読み友達の肩を叩いた。