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《愛撫の先に…》
第7章 《感情のおもむくままに…》
後頭部で結ばれたリボンをほどこうと腕を上げた彼女の動きを、
結城は片手で封じた。

『レッスンですよ』
『これじゃ何をされているのかわからなくなる』

『だからいいんですよ、
研ぎ澄まされる感覚で感じればいい』

ええぇっ!?

更に彼により制服のリボンで押さえた両手を縛られると、
彼女は涙を滲ませながら唇を噛みしめた。

『嫌なら言ってください、
無理やり犯すような形はとりたくはない。
君は彼等にレイプされた経験を思い出させるから』

嫌なら?
君はレイプされた経験を思い出させるから?

『結城さんの顔を見て考えたいの』
『俺の?』
『あの人達はこんな風に聞いたりはしなかったわ、
それにこれはレッスン。
結城さんの顔を見て判断したいの』

リボンがほどかれた菜々美は結城を見つめる。

あたしを見下ろす結城さんの顔は怖くはない、
サラサラの金髪が結城さんらしくて好き…
あたしの意思を尊重してくれてるから悪い結果にはならない気がする。
悪い結果?
あたし相沢さんや他の女の人達に嫉妬した!
結城さんあたしに触れて――

『結城さんの好きにして、
結城さんならいい気がする。
レッスンの続きをしてください』

『俺の好きにしていいと…』
『悪い人ならあたしに考える時間をくれたりしないわ、
それに結城さんならいい』
『俺にならいい――
ずいぶん気が変わったもんだね』
結城の表情が変わってく。
何か信じられないような言葉を聞いた後のハッとした感じで目を丸くする。

『譲歩したもんだね、
なら遠慮なくやらせてもらおう』

菜々美は再び後頭部にリボンをされ緊張感が増していく。

結城により次々と制服のボタンが外されブラウスをも左右に開かれた。

ピンクの下着があらわになりひんやりした空気に肌が敏感になりそうなくらい胸と下半身が再び締まる。

『…あっ』
ブラジャーを結城がずりあげたからだ。

『先ほどの乳首への愛撫に君は先を尖らせて反応したんだね。
かわいいよ』

尖った先に結城の手のひらが覆うと菜々美は体を仰け反らせた。

『あぁ…結城…さん』
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