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《愛撫の先に…》
第7章 《感情のおもむくままに…》
『聞いていいですか?』
『何を?構わない』
『恋愛をする気になったのですか?
する必要ない、俺には――の後の気持ちが変わったのならあたしは嬉しいのに』
『俺自身の話?
現状維持ってところでしょうか』
『現状維持?…』

それって恋愛が続いてるって事?
終わってるって事?
怖くて聞けない…
だけど知りたい…

『維持かどうかわからない、
過去形なのか現在進行形なのかも古すぎて』

それってどういう意味?
彼女がいたの?
式場で見た女の人は今恋愛しているんでしょ?
わからない…

『つまらなそうな顔をしないでください、
先ほどまで喘いでいた君の心の中が知りたい。
ゆうさんではなく結城ですね?』

『結城さんあなたが好きです!』
菜々美は両手を握りしめ赤い顔で半ば目を閉じながら伝えていた。

言った…―――!

『覚えておくよ、
レッスンの成果とでも言えるのでしょう?』

『結城さんあたし本当にあなたが…』
『じゃあもう一度俺を見ながら告白してください、
目を閉じながら叫ぶような告白ではなく俺を見て』

催促なんて…

菜々美は結城を見上げた。
『あたし高瀬さんと…――好きなの』

告白の(――)部分は結城の携帯が鳴り出した為によく聞き取れなかった。

『ごめん、電話が入った』
『あたしは構わないです』
『悪い、手短に済ませるから…』
結城は菜々美がそう言うならと電話にでていた。
『もしもし翔子、
半年顔を見なかったけど元気?』

翔子さんなの?
目を細めて笑いながら話さないで…
親しくしているんだと言わんばかりに声のトーンをあげないで…

『車に乗っていて』
結城はピッと車のロックを解除し菜々美に身振りで示しまた翔子へと話始めたようだ。

たまらない…
好きな人の車の助手席に乗っているのに!
普通なら嬉しいはずなのに!

秋風は震える程じゃないわ!
あたし側で電話を待てるのに聞かれたくない話なの?だから車に乗っていろと?

……
『待たせてすまない』
『待ってなんか…』
たっぷり5分待った…

『告白の途中だったね?』
『もう…もういい…』

『高瀬の後がわからない』
『もういいんです…』

『わかった…送って行く』
結城は舌打ちをしながらハンドルをきっていく。
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