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第1章 《プロローグ》

シンプルな白を基調とした外観。

夕暮れ・夜になると建物中程から階下へ照らす明るめのライト。
それは時として建物を囲む敷地内下から照らされる白っぽいライト。
この演出からＯＬやカップルに人気があるホテルだ。
内装も白を基調としているがソファーやテーブル等は黒、カーテンは濃紺。

ロビーのフロント、ロビーや各階のテーブルにあしらわれた造花がかわいさを出す。

夜10時までのチェックインとなりフロントの男女がにこやかに迎える。
『ようこそスイートタイムへ、１名様ですか？』

『あのっ…あたし結城…結城さんと…』
菜々美は雰囲気と噂のホテル・結城と会う事に緊張していた。

『失礼しました。
オーナーのお連れ様ですね』

オ、オーナー？
もしかしてこのホテルのオーナー？

マンション住まいの普通のあたしと違い過ぎるっ！

『最上階は宿泊にはなれないオーナーだけのフロアーです』
チャリ‥
2007の白いキーを出されフロントに置かれた。

『奥のエレベーターをお使いください』

菜々美は手で示されるエレベーター方向を見て脈拍数があがるようだった。

さぁストーリーが始まる。