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《愛撫の先に…》
第4章 《波紋…》
結城はからかうような笑みを浮かべ顔を傾け深く唇をむさぼると、
彼女はまた震えた。
…
……
最初はついばむように優しくて少しずつ唇を密着させて強引さがあるけど、
結城さんのキスはあたしを女だと思わせてくれるような…
甘い感覚…
触れていても良い――
そんな気持ち…
高瀬さんはキスをしないでいきなり胸を掴むの…
だからあたし高瀬さんにこんなキスを求めてる…
今高瀬さんと結城さんを比べてる?
まさか…
まさか…
彼の腕を握っていた菜々美は、突っぱねるように力を入れた。
キスは中断され結城は探るような眼差しを向ける。
『違う…違うの!
高瀬さんにもこんなキスをしてもらいたいの!
あなたといると気持ちかきみだされる!
だから、さよなら!』
彼女は足元に置いたバッグや中谷からの預かり物を掴んでドアを開けた。
またしても、結城に助けられているのに辛辣な言葉を投げかけていた。
『君とのキスは予言すらみえない…俺は彼女の恋の手助けがしたいのに…』
結城は彼女の後ろ姿をじっと見ていた。
彼女はまた震えた。
…
……
最初はついばむように優しくて少しずつ唇を密着させて強引さがあるけど、
結城さんのキスはあたしを女だと思わせてくれるような…
甘い感覚…
触れていても良い――
そんな気持ち…
高瀬さんはキスをしないでいきなり胸を掴むの…
だからあたし高瀬さんにこんなキスを求めてる…
今高瀬さんと結城さんを比べてる?
まさか…
まさか…
彼の腕を握っていた菜々美は、突っぱねるように力を入れた。
キスは中断され結城は探るような眼差しを向ける。
『違う…違うの!
高瀬さんにもこんなキスをしてもらいたいの!
あなたといると気持ちかきみだされる!
だから、さよなら!』
彼女は足元に置いたバッグや中谷からの預かり物を掴んでドアを開けた。
またしても、結城に助けられているのに辛辣な言葉を投げかけていた。
『君とのキスは予言すらみえない…俺は彼女の恋の手助けがしたいのに…』
結城は彼女の後ろ姿をじっと見ていた。