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《愛撫の先に…》
第4章 《波紋…》
『もういいっ、出ようぜ』高瀬は伝票を取りレジで精算していた。

高瀬さんこの人が言った事気にしないでくれてるの?言われた事は嘘じゃないけど二股なんてしていないからっっ…―。
別れるとか考えちゃってごめんね…

カラオケボックス。
高瀬は2部屋取りドアの前でA美の肩に腕をまわし、男達に目配せしていた。
『そいつ好きにしちゃっていいから』

高瀬とA美は部屋に入り、男達もドアを開け菜々美の腕を掴んでいた。
『あたし帰ります』
『しらけさせんなよ』

菜々美は男達の手を振り払いドアノブに手をかけたが引き戻され、
ソファーに座らされ両側に男達が陣取る。

『なんか歌ったら?』
『あたし歌いたくなんか…』

左側の男は適当に曲を入れ歌う事なく菜々美の胸を掴んだ。
振り払おうとするが右側の男に手を掴まれ阻止され。
『高瀬が好きにしていいっていうから股を開いてもらいましょ』

『嫌っ!』

『喘ぎ声出さねーの?
胸揉んでんだけど』

喘ぎ声なんて出るわけがない!
汗ばんだ手で力任せに揉まれ気持ち悪い!
高瀬さんどうして!?
この人達にあたしを………!

『やめて!やめてください!』
菜々美の叫び声は部屋中に響きわたるアップテンポな曲にかき消され。

胸からウエストに彼らの唾液と手が這い回る。
濡れない股間を無理やり指で掻き回され、
男達のぺニスが代わる代わる押し込まれた。
彼女のウエストに男達2人の白い欲情が出される。

『中に出さなかっただけ感謝したら?』
『けどさあんたって喘ぎ声出さないからおもしろくないわ』


……
………
『菜々美…』
建物と建物の間にうずくまり身を庇う菜々美は顔をあげた。

『陽子…陽子陽子』
『乱暴…されたの?』
『ん…』

紐がかわいいと買ったカットソーもスカートも所々破かれ、
人前で着れるものではなくなっていた。

『高瀬?』
『ううん…彼の友達』

さよなら!
高瀬さんもう男の人なんて信じない!
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