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夜想曲~瑠璃色の奇跡~
第10章 思ひ出綴り・その後 其の三・~"考"その後山崎~


裏街に入れば人通りも少なくなる、出逢い茶屋や格下遊女の店が多くなるからや。

そんなんのは人目を気にして、サッサと店ん中に入って行ってしまう。


それでも一応人気の無いところを選び歩いている、勿論意味はある‥遊び心と言った方がええか……


「どや?
此処まで歩いて紐がキツうなっとるやろ??
着流しの中は組紐やからなぁ」

「や‥山崎さん!」

「食い込むやろ?
淫部だけやない、胸も肌も全て動き歩くたびに締まって、もっと強調されるで??」

「・・・・・」

わい的には計画的やが……

締められる赤い組紐、歩くたびに圧迫感と痛みと快感に襲われてるはずや……

実際、橘の頬は屯所を出た時より赤い、胸を抱き込むようにしている腕にも更に力が入り、唇を噛み締め上がりそうになる声を耐えている。

身悶える橘というのも良いもんやなぁ………


「侍の風体して、その中は淫乱に組紐に縛り上げられて歩いているんやで…
ちょお、その隙間に入りな」

いきなり橘の手首を掴み、出逢い茶屋の裏手に入り込む。




暗い店の裏側…
壁に橘を押し付け、着流しの裾を乱すと見えて来る赤い組紐……


「ああ…
紐の痕が丸分かりや…
せやけど見てみい、少々さらけた程度で組紐の赤色が丸見えや……
そう‥此処もなぁ」

「お願い・・・見ちゃ・・嫌・・・」

淫部が見えるまで着流しを広げ、ワザと屈んで剥き出しの割れ目をツゥーっと指一本だけで触れると……


「うぅんっ!」

口を両手で塞ぎながらも、漏れる快楽の甘い吐息……


「感じてるなぁ橘…
組紐が蜜壺から流れ出た蜜で濡れ濡れや、歩いて見たれただけで感じたか??」

「はぁはぁ・・・
だって‥こんなに縛られて人前を歩くなんて……
ああっ! 今触っちゃ声…出ちゃうぅ!!」

「わいは組紐を触ってるだけやで?」

淫部に通る組紐部分を、指先で行ったり来たりしているだけやというのに、橘はこれだけで快感に浸り身をくねらせる。

外という人に見られる事と相まって、羞恥に余計に感度が上がってるのやろう。

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