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夜想曲~瑠璃色の奇跡~
第10章 思ひ出綴り・その後 其の三・~"考"その後山崎~
実んところ言えば、隠れ家は今居る店の裏手と目と鼻の先…
少々焦らして遊びたいが為に、ワザと手前で寄り道をしたという訳や。
「着いたで、ほら入り」
「・・やっと・・・」
隠れ家とは言うが、作りはいたって普通の京の縦長の町屋作り…
長い土間の障子を開け、居間になる囲炉裏がある部屋に橘を連れ込んだ。
「・・・はぁ……」
部屋に入った途端、橘は力無く四つん這いの状態で座り込んでしまう、まぁ無理もないやろ。
「兎に角、一度紐の調整せんといかんな…」
首にも組紐は巻かさっているんや、これ以上締まったら不味い…
亀甲縛りは快楽を見いだす為のもんで、決して拷問や殺しの道具やない、そこは間違ったらいかん、やから橘の喉が圧迫されん内に少し緩めんと。
「脱がすで…」
手早く帯を解き着流しを脱がせ、一番最初に首の組紐を緩めた、これでかなり楽になったはずや。
「しかし見事に締まったもんやなぁ…
淫部やんか指の入る隙間も無いで……」
「山崎さんが・・こんなに歩かせるから・・・」
「それだけか?
屯所で散々一人遊びしてたせいもやるやろ??」
「それは・・・」
「まあええ…
少々縛りを変えて、淫部の組紐をズラさんと、ホンマに血が出る」
縛りは得意や…
縄抜け出来んよう縛る方法は忍の修行の時に身に付けたが、その後も好きで色々見様見真似で試した。
せやから、こんな快楽に結び付くような縛りも今は簡単に出来るようになったんやけどな。
複雑な亀甲縛りやと思われるが、実は組紐は一本で簡単に解ける仕組み、背の結び目を外せば、淫部の組紐を両開きにして、脚の付け根の方にズラす事も容易な訳や。
「あー
ホンマに擦れて赤くなってるやないか、このままやと数日痛む、ちょっと待っててや」
此処にも薬は沢山置いてある、引き出しの中を漁り擦り傷に効く軟膏を取り出して、橘の淫部に丁寧に塗っていく…
「んっ…ああ……」
「わいは薬塗っているだけやで?
ちゃんと隅々まで塗らんと後が辛いさかいに…」
花ビラから淫核、蜜壺から菊門まで、組紐が通っていた部分全てに軟膏を塗り込んだ。
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