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贖罪の檻。
第14章 押し寄せる現実
ナ ミ
激しい求めに浚われて絶頂を求めて受け入れた。そんな一連の行動を忘れる前に何度も擦り込まれ刻まれたこの身体は、否応なく蜜を零して男たちを華へと誘ってしまう。
それさえも〝現実〟だと受け入れられない頭と心がバラバラになっていく。
《 《
「っ、ん・・・・・・」
寝返りを打つと目が覚める。身体が〝休み足りない〟と叫んでいるのだ。
「目が覚めたのか?」
「っ!!?」
訊き慣れない声に目を見開いた。視界には、いつも通りにオレンジの淡い灯りが映る。
「おい、声を無くしたのか?」
「っ!!?」
声が再びしたので反射的に飛び起きた。
「おっと、危ないな・・・。」
「ぅう・・・」
飛び起きた瞬間に目眩<メマイ>がして前のめりにフラ付いてしまう。声の主の逞<タクマ>しい腕に抱き留められ軽々と身体は、ベッドに戻された。
「今更身構えたって仕方ないだろう。」