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贖罪の檻。
第2章 囚われた少女
「おい、大人しくしてないと変なところに刺さるぞ?」
脅しを掛けた瞬間に少女の動きが止まった。
「いい子だ。そのまま寝てな。」
「(お兄ちゃん・・・・・・)」
首筋に刺さった針から液体が流れ込むのを感じながらすぐに意識を手放した。
「悪いな。これも仕事でな。」
力が抜けて眠っている少女を少し哀れんだ。
「よし、運べ。」
すぐに他の者に命令して部屋を出た。
》 *
「ん・・・」
気が付いてゆっくりと瞼を上げる。
「目が覚めましたか、月良。」
「っ!!」
見知らぬ男の声に目を見開いた。周りを見たが人物が視界に入らない。
判ったことは、拘束されていること。どうやらベッドに縛り付けられている。
「そこからは、動けませんよ。」
手首を懸命に動かす少女を見かねて声を掛けた。
「どう、して・・・」
「これからのことを考えて拘束しました。」