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贖罪の檻。
第2章 囚われた少女
「あぁ、そうだった。お嬢さんには、俺たちと来てもらいますよ。」
「・・・どこへ?」
「それは・・・教えられない。おい、暴れないように押さえろ。」
「「はい。」」
「えっ、なにっ?」
急に別の2人の男に肩を押さえ付けられた。
「いやぁっ!!放し・・・ん゛っ!?」
恐怖で叫ぶと口と今度は、鼻も大きな手で覆われ息苦しくなる。
「大声はナシだと言っただろう?」
「ん゛っ・・・」
冷たい瞳に見つめ返され涙が何度も零れ落ちていく。
「まあいい。どうせ眠らせちまうから騒げるのはいまだけだがな。」
「ん゛━━!!
(いやぁ、いやぁああ!!)」
男が呆れたと言った顔を向けてポケットから注射器を取り出したので動けない代わりに声にならない声を出した。
「心配ないって。俺、医者だから。」
首を振って抵抗する少女に気休め程度に正体を伝える。
「ん゛━━!!」