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贖罪の檻。
第17章  躾と云う名の折檻
  



「ちゃんと飲めましたね。」


「縄、を・・・解いて・・・・・・」



 涙目で訴える。


「それは、出来かねます。〝まだ〟、終わっていませんから・・・」


 ズイッと牡を前に差し出した。


「〝掃除〟が残っていますよ?」


「ん゛っ!!」


 アゴを掴まれもっと上を向けさせられた。


「口、だけで・・・ですか?」


 口は、疲れ切っていたし再び牡を咥<クワ>えるのに抵抗があった。


「そうですよ。早く出来るようにならないと・・・〝お兄さん〟を助けることは出来ませんよ。」


「っ・・・それ、は・・・・・・」


 優しい笑みに隠された氷のような冷たさに〝生存本能〟が刺激される。


「しますよね?」


「します・・・」


 返事など決まっていた。拒否権がないことも判っていた。



「では、お願いします。」


 アゴから手を離されゆっくりと牡に舌を這わせる。


  
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