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贖罪の檻。
第24章  幻の真実・・・?
  


 降り立ったフロアは、セミスイートと呼ばれる客室が並んでいるらしい。そこかしこに雑誌やTVでしか見たことない調度品や絵画が置かれている。
 美しい廊下を歩き客の待つ部屋に向かう。


「ご指名、ありがとうございます。月良です。」


 指定された部屋の前に立ち深呼吸のあとノックをして声を掛けた。


「待ってたよ。」


「!!?」


 ドアが開いて出て来た人物に驚いた。
 身綺麗な長身の主よりも年若い青年が現れた。


「さぁ、中に。」


「はい・・・・・・」


 毒気が抜かれたように呆気に取られながら部屋に入った。

 室内は、昨夜のビジネスホテルとは、比べものに成らないほどに洗練されていた。


「お客さま、〝なに〟から致しますか?」


 先手を打つことに決めていた。


 》 》


 囁かれた真実は、疑惑の灰色。
 信じられるモノなど、〝なにも〟・・・・・・ない。


  
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