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贖罪の檻。
第25章  かいま見えた光
  


 ドアを少女が開けてくれたのだと判りすぐに腰に腕を回す。


「待て、月良!!」


 少女の腕を掴む。

 ドアを境目にして2人の男が攻防する。


「手を、放して頂けますか?」


「お前こそ、放せ。」


「私は、月良さまの安全を守るのが仕事なのですが・・・」


「ハッ、〝安全を守る〟?未成年を監禁してこんな仕事をさせてる奴らがなんの安全を守ってるんだ?」


 会長や兄の言葉通りに少女を取り巻く環境を目の当たりにして助けたいと思った。


「お金を積んでわがままを言われるそちらに言われたくありません。」


「月良。俺の話したことを忘れるなよ。」


「・・・知りません。」


 誰も信用など出来ないししては、イケなかった。


「さぁ、行きましょう。」


 男の手を放し少女を連れてエレベーターに向かう。


 》 》


 光など、射し込むことはない・・・。


  
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