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贖罪の檻。
第27章 締められる手綱
荒い息の音しかしない。そして制止したことで車が走行中だと思い出した。
「椥さま、そろそろ着きます。」
「判りました。」
ついうっかり自分の欲望を優先してしまったことに声を掛けられてようやく気が付いた。
「月良・・・少し眠って下さい。」
「え・・・ん゛っ!!」
顔を押さえられて唇を塞がれた、と同時に〝なにか〟が口内に入ってきて飲み込まされた。
「・・・な、に。。。」
「大丈夫です。少し眠るだけですから。」
「椥、さ・・・・・・」
すぐに意識を失った。
「私のモノなのに。」
あられもない姿でクスリで眠ってしまった少女を見下ろしながら呟いた。
「椥さま、到着です。」
「はい。」
自分の衣服を整えて少女にブランケットを掛けると車が静かに停車した。
「私がお運び致します。」