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贖罪の檻。
第27章  締められる手綱
  


 それなら父のいま1番寄り付かなくて予想だにしない場所に隠すしかない。


「ここまで来て手放す気は、ありません。見張りは、頼みましたよ。」


「はい、椥さま。心得ています・・・・・・」


 返事をしながらも主が心配でならない。思考も行動も嫌がるので口には出来ないものの毛嫌いしている父親に瓜二つ。
 それが何よりも頼もしくそして、〝心配〟なところ。


「(会長、すぐに気付かれるのでは・・・・・・口が裂けても言えませんが。。。)」


「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ、彼方。あなたがスパイをしない限りは、ね。」


「椥さまっ!!」


「冗談ですよ。月良が目覚めたらもう1度手綱を締めないとイケませんね・・・汰音を呼んで下さい。」


「はい、椥さま。」


 返事をし後ろ髪を引かれながら部屋を出る。


 》 》


 息の根が訊こえるか訊こえないかの曖昧さで引いて手懐ける。


  
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