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贖罪の檻。
第28章 終わりの見えない行為
主のモノだと判っていても可愛らしく美しい少女に憂いを帯びた表情をされればなけなしの〝男の本質〟が顔を出さないハズもなく。
「怖い、のですか?」
前に膝を付いて少女を見つめる。
「っ・・・
(帰りたい・・・・・・)」
優しい声に涙が自然と零れ落ちた。
「月良さま・・・・・・」
少女の泣きそうな顔に思わず頬に触れようと手を伸ばした。
「彼方、そこまでですよ。」
「「っ!!!?」」
2人は、その低い声にビクッと肩を跳ねさせた。
「椥さま・・・お越しでしたか。」
「ええ。〝月良起きたら知らせるよう〟言いつけたのですが・・・どうしたのです?」
「いま、伺おうと思っていました。」
手を引っ込め立ち上がり角に立って頭を下げる。
「そう、でしたか・・・・・・」
グッと攻めたい気持ちを押し殺す。