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贖罪の檻。
第30章  迫る終わり
  


「ところで。月良の行方は、判ったんですか?」


「ああ、彼女の居場所なら判った。有り難いことに私のテリトリーに移動してくれているようでね。
 いつでも迎えには、行けるよ。家の用意が出来たら迎えに行こうか?それともすぐに?」


「まだ、ホテル暮らしですからね・・・。
 でも、、、迎えには、早く行ってもらっていですか。凄く、心配しているんです。」


「ああ、判った。」


 一見穏やかに見える面会は、目に見えない衝突であった。


 》 》


「ん・・・・・・」


 気が付くといつものようにお風呂に入れられたあとだった。窓の外は、暗くなっていた。


「月良・・・目が覚めましたか?」


「っ・・・
(な、んで・・・・・・)」


 声がする方に視線を向けると主がグラスを傾けていた。


「目が覚めるのを待っていたんですよ。」


「なぜ、、、ですか?」


  
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