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贖罪の檻。
第30章  迫る終わり
  


「なぜですか?」


「月良を休ませないと。。。」


「ここでなくてもいいでしょう?」


「いいや。クスリも使ったしここで休ませてからの方がいい。」


「そう、ですか・・・」


「なんか不都合でもあるのか?」


「明日から海外出張です。彼方も連れて行くので心配ですね。」


「俺が見ようか?」


「汰音が、、、ですか?」


「別になにもしねーよ。任せとけ。」


「判りました。なにかあったら知らせて下さいね。」


「判った。」


 ギシィ


 ドア越しの会話が終わり椥は、ベッドに乗り月良に覆い被さる。


「いいですか、月良。私が帰るまで・・・誰にも触れさせては、イケませんよ。」


 それは、独占欲である。自分にこの感情が芽生えたのは、初めてであった。


 》 》


 終わりのない道に見え隠れする優しさ・・・それに傾いていいのか、悪いのかが判らない。


  
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