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贖罪の檻。
第31章 それは、救いの手か・・・
「恵見、お前との契約を切る方向で話しが出ている。身に覚えは、あるな。」
「なにを仰っているのですか。これまで親身に会長の思うとおりに動いて来ましたのに。」
「いいや。お前の野心は、嫌いではなかった。
男なら少なからず野心がなくてはな。しかし今回は、馬鹿なことをしたな。」
「なん、、、の、話しですか?」
「お前が聖子<ミナコ>を殺したんだろう?
あの日あの子からお前との交際をやめて明莉 良巳に乗り換えるとまぁ、あの子らしい身勝手な宣言があってな。
だからすぐに判ったんだよ。でも、お前は優秀だから少し暇を見てやったんだが。。。」
未だに己の行為がバレていない・騙せていると思っている男の浅はかさが陳腐に思える。
「なにを、根拠に。」
「まぁ、捜査が進めばいずれお前を迎えに行くヤツらがいるだろう。
今日は、忙しい帰りなさい。」