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贖罪の檻。
第31章 それは、救いの手か・・・
だから期待などない。しかし少女だけは、問答無用で手に入れたい。
たとえ壊れたモノだとしても・・・・・・
《 《
「準備が整いました。」
天気予報では、朝から雲一つない晴れだと報じていたのになんともこれから起きることを予想してか曇って愚図<クヅ>ついている。
後悔は、ひとつもない。しかし息子との溝は、深まるだろうことは理解している。それでも会社の損失は、働く社員たちにしわ寄せが必ずいくものだ。
それこそが会社の損失なのだ。
今更、愛情深い親の真似事など出来ない。されても息子も冷めるだろう。だか1番の危険因子は、取り除かなければイケない。
「判った。」
「会長、お出掛けですか?」
「(ノコノコとよく来れるものだ。)」
秘書のあとに続いて声を掛けて来た男を一<イチベツ>瞥した。