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贖罪の檻。
第35章 主の交代
あの温もりは、幻だったのかも知れない。。。
兄が居て、学校に通って・・・兄を待つ。
明るかった、、、兄の居た世界は。温かかった、、、あの、世界は・・・・・・
》 》
「ん・・・・・・」
ザアァァっという音で目が覚めた。
振動の正体を探してキョロキョロ目を動かすと粒にローターが付いたままで未だに動いていた。
「・・・あの人。。。」
男が居ないことに気が付いた。ローターの振動は、気にせずにベッドを降りた。
男は、シャワーを浴びている。逃げるなら今しかないと思ってしまった。
ベッドを降りてフラ付きながらドアまで走る。
「誰・・・・・・っ。。。」
ドア越しに大声を出そうとしたがすぐに思い留まった。声を出したらバレてしまう。そうしない為にドアを叩くことにした。
「誰か、、、居ませんか。」