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贖罪の檻。
第38章 宣戦布告・・・
終わりの始まり・・・。
弱者が強者に牙をむく。いや、隠していた牙を示すのだ。
いつかは、堕ちるのだと。
《 《
月良を失って数日。色々なことがありすぎた。
そして牙をむこうとしている男を迎え入れた。
「なぜ今日は、来たんです?」
「社長に妹がお世話になったようなので・・・挨拶に。」
「“世話”・・・?
さぁて。なんのことでしょうか。」
ニコニコと笑顔でお互いの腹の探り合いであった。
「それって、本気で言ってます?
身に覚えがあるハズなんですけど、ね・・・。」
「さぁ、なんのことなのか・・・さっぱりですね。
仕事に復帰するのは、認めますがあまり“欲”を出さないことですね。」
「“借り”があるでしょう、俺に。だから邪険にすると危ないですよ。」
2人の意見は、平行線を辿っていた。