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危険な香りに誘われて
第10章 やっぱり虎
「痛いのか」

微妙に真紀の顔が、ゆがむ。
かなりきついらしい。
賢也は、ほっそりしたを身体を抱き寄せた。優しく宥めるようなキスをしてやる。

「痛くない。けど・・・苦しい感じ」

「ゆっくり動かして慣れさせろ」

そっと腰を上げ、ゆっくりと沈める。

「あっ、んんっ」

「力抜け」

賢也は、自ら動いてやることにした。唇を重ね、腰をゆっくり下から突きあげる。

「んんっ。だめっ、動いたら・・・・いっちゃう」

子宮の奥から何かが押し寄せてくる。真紀は、身体を震わせた。
ざわざわとうごめく壁。イキかけて止めたせいか、真紀の絶頂は、すぐそこまできている。賢也は、動きを早めた。

「やっ、あっ、あっ。ダメぇっ」

「まだ、だめだ。もっと我慢しろ」

賢也の欲望をグイグイ締め付ける壁。子宮の入口が、賢也の射精を促すように吸いついてくる。この感覚が、賢也を夢中にさせるのだ。奥深くへ突き入れる度、真紀は、喘ぎ声を漏らし、背中をのけ反らせた。

「んんっ、あっ、あっ、いやーっ。それダメっ」

賢也にしがみつき、乳房をこすりつけ、真紀は、我を忘れるほど賢也の上で乱れた。
ビクビクと痙攣する壁。賢也の欲望をきつく締め上げる。

真紀は、力尽きたように賢也に項垂れかかった。
はぁはぁと荒い息を整えようとしている。

「我慢出来なかったのか」

「だって、激しいんだもん」

「イクって言わなかったろ」

「賢也が我慢しろって言うから」

「悪い子には、お仕置きがいるな」

「えっ、やっ、待って」




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