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危険な香りに誘われて
第10章 やっぱり虎
子宮にキスするように賢也は、欲望をより深く沈めた。

「ああーっ」

「くっ」

白濁の体液を放出させた。ドクドクと欲望が、脈をうつ。
賢也は、出し切るまで、じっとしていた。カラカラになるまで出し切るとゆっくりと抜いた。
たった今まで深く突き刺さっていた花弁を指で押し広げると、赤く充血している。
中に指を入れてクリクリと回転させてかきだしてやる。

「力入れてみ」

真紀は、腹に力をいれた。どろっと中から体液が出てくる感覚は、何度味わっても、好きじゃない。

「んんっ」

押し出され、小さくなった穴から零れ出てくる自分の体液。賢也は、それを見るのが好きだった。自分だけが許される行為。征服感と満足感に顔を綻ばせる。

賢也は、可愛い尻に舌を這わし、軽く歯を立てた。

「ああんっ」

「可愛いケツ」

尻のほっぺにチュッとキスをしてから、賢也は真紀を抱え上げた。

「洗ってやるよ」

「うーっ、賢也のあほ」

ギュッと首に腕を回し抱きつく真紀の唇にも甘いキスをしてやった。

「お前が可愛いから噛むんだよ」

風呂の中で、頬を膨らませて拗ねる真紀の頭や頬、耳、腕といたるところに何度もキスをする。しかし恋人は、ご機嫌斜めのままだ。何を怒っているのか訪ねると。

「お尻に指入れるのやめてよねっ」

拗ねているのは、噛んだことより、ケツ指が原因らしい。

「んじゃっ、もっとデカいの入れるか」

賢也が尻を撫でるとシャワーの湯が、顔面に掛かった。

「入れないって。それしたら、痔になるって」

「親指は、痛かったか」

「痛いよっ」

「でもよ、指よりデッカイの出すんだろ」

賢也は、親指の匂いを嗅ぐ仕草をした。

「デッ・・・・賢也、最低ーっ。デリカシーないっ」

賢也の笑い声が浴室に響く。

怒った真紀は、賢也の二の腕をグーでパンチした。
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