この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
危険な香りに誘われて
第10章 やっぱり虎
真紀の不機嫌は、パークについた途端、どこかへ吹き飛んだらしい。アスファルトに足を着けた真紀は、背筋を伸ばし、深呼吸する。

「はぁーっ、久しぶりに来た」

「何度も来てんのか」

「うん」

その言葉に賢也の瞼がひくついた。サングラスを外し、厳つい顔を向ける。

「誰と来たんだ」

真紀は、肩を竦めた。

「千佐だよ。千佐と沙織。沙織、知ってるでしょう。千佐たちの結婚式に来てた」

「えっ、ああ・・・」

沙織?賢也は、眉を寄せ沙織を思い出そうとした。しかし、浮かばない。それもそのはず。ハワイで真紀を見つけた途端、他は、どうでも良くなった。真紀以外に誰が出席していたかなど全く覚えていないのだ。

「賢也は、来たことある?デートとかで、その助けてくれた可愛い女の子連れてきたんじゃないの」

嫌味っぽく言うと賢也が、笑って真紀の頭に手を乗せ、顔をのぞき込んだ。

「妬いてんのか」

「妬いてないよっ」

ニヤつく賢也の胸元を両手で押した。

「俺が女連れて行くって言ったら、ラブホくらいだぞ」

賢也は、口を尖らせている真紀の首に腕を回し、こめかみに唇を押しつけた。

「こんなとこ来んの初めてだよ。女と映画行ったのも真紀が初めてだぞ。言っとくけど、こう見えて俺は、恋愛初心者なんだからな」

昔は、デートなんてして何が楽しいのか、暇な奴らだと、バカにしていた。セックス以外で女に時間を費やすなんて、無駄だと。
それが、どうだよ。今じゃ、真紀を喜ばせたくて、必死だ。

/505ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ