この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
危険な香りに誘われて
第10章 やっぱり虎
デートも恋愛も初めてだと言われると正直嬉しい。だが賢也の女遊びは、相当激しかったはず。どれだけの女性をラブホテルへ連れて行ったのか。

「事故の時、助けてくれたって女の子とは・・・・ラブホテル行ったの?」

何故、こんなに気になるんだろう。真紀は、ジーパンの尻ポケットに手を突っ込んだ。

「そんなところ連れて行く訳ねぇだろ」

ラブホテル以外にどこかへ出掛けたの?

「じゃあ、どこに連れて行ったの。たった今、ラブホテルしか行ったこと無いって」

「何で、その子、気にすんだよ」

「・・・・分かんない。でも、何か嫌なの」

真紀は、泣きたい衝動にかられた。賢也の胸に顔を押し付けて、ギュッと目を閉じた。
他の女の子を可愛いなんて、褒めないで。そんなの賢也の口から聞きたくない。

「ごめん、我儘だよね。賢也の過去に腹立てても仕方ないのに」

賢也は、目を細めて微笑んだ。目尻に皺が寄る。

「そんなに俺が好きかよ」

悔しいけど。

「そうだよ、悪い?くだらないヤキモチ妬いて、悪かったね」

好きって気持ちが、どんどん大きくなっていく。
昨日よりも今日の方が、好き。
明日は、きっと今日よりもっと賢也を好きになっている。


遊び人で、強引で、どこか危ない雰囲気を持っているこの男とずっといたい。真紀は、賢也の背中に手を回した。

「賢也が好き。どうしようもないくらい、好きなのっ」

賢也は、目を大きく見開いて、何度も瞬きをした。
心臓が、一瞬止まったぞ。
聞き間違いでなければ、好きだって言ったよな?
驚きと嬉しさが入り混じって、何とも言えない気持ちだ。

「俺を殺す気かっ」

「な、なんで」

「ホントに」

抱きしめる腕に力が入る。
一番欲しかったものが、手に入った。

「惚れてんだぞ。その女に好きなんて言われたら、めちゃくちゃ嬉しいだろうがっ」

「賢也」

「愛してんだよ」



/505ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ