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危険な香りに誘われて
第13章 陽の当たらない世界
釘刺してきた。皆に相談すると思ったのかもしれない。真紀が、通話の切れたスマホを見つめていると。
「賢也?」
真理に尋ねられ、ハッと我に返る。
「う、うん。1時間くらいしたら来るって」
「そうか」
その後、賢也ともう一人の親友、剛が、ほぼ同時に到着。男達は、久しぶりに四人全員顔を揃わせた。くだらない話に盛り上がり、笑い声が絶えない。
「お前、最近忙しいの?」
「おお、そうなんだよ。塾の経営も大変でさ」
「真紀ちゃん、ほったらかして、どこ行ってたんだ?」
「同じ塾の講師から相談受けていたんだよ」
平気な顔してサラッと嘘をつく。
ビールの入ったグラスに口をつけながら横目で、賢也を睨み付ける真紀の頭の上に、賢也が、ポンッと手を乗せた。
「何、怒ってんの?男だよ、男。お前が考えているようなことなんて、していないぞ」
「どうだか」
プイッとそっぽを向く真紀の首に腕を巻きつけて賢也は、自分に引き寄せる。
「妬いてんのかよ?可愛い奴」
「そんなんじゃない」
「あーあ、真紀ちゃん、怒らせた」
「賢也?」
真理に尋ねられ、ハッと我に返る。
「う、うん。1時間くらいしたら来るって」
「そうか」
その後、賢也ともう一人の親友、剛が、ほぼ同時に到着。男達は、久しぶりに四人全員顔を揃わせた。くだらない話に盛り上がり、笑い声が絶えない。
「お前、最近忙しいの?」
「おお、そうなんだよ。塾の経営も大変でさ」
「真紀ちゃん、ほったらかして、どこ行ってたんだ?」
「同じ塾の講師から相談受けていたんだよ」
平気な顔してサラッと嘘をつく。
ビールの入ったグラスに口をつけながら横目で、賢也を睨み付ける真紀の頭の上に、賢也が、ポンッと手を乗せた。
「何、怒ってんの?男だよ、男。お前が考えているようなことなんて、していないぞ」
「どうだか」
プイッとそっぽを向く真紀の首に腕を巻きつけて賢也は、自分に引き寄せる。
「妬いてんのかよ?可愛い奴」
「そんなんじゃない」
「あーあ、真紀ちゃん、怒らせた」