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危険な香りに誘われて
第2章 7年後
「やあ、千佐ちゃん。相変わらず綺麗だな」
調子の良い男だ。千佐子は、自分よりはるかに大きな男を威嚇するように睨みつけた。
「上げてくれないの?」
「オカケンさん、今日は、私の友だちが来ているの」
勿論、知っている。だから、今日にしたんだ。賢也は、心の中で微笑んだ。
「あれ、そうなんだ。俺の知っている子かな」
賢也は、とぼけた振りをする。
「さぁね。でも私の友だちに、ちょっかい掛けないでよ」
「そんなことしないよ」
「嘘だ。真紀から聞いたよ。船上で口説いたんですって?」
まるで、小さな遮断機だな。腕を組み、玄関先で、賢也を通すまいと鼻息荒くしている千佐子を見て、賢也は、笑った。
「千佐ちゃんは、怖いなぁ。俺が、いつあの子を口説いたって言うんだよ。ちょっと仲良くしようって、声を掛けただけなのに」
「オカケンさんが、声を掛けるだけで女は、みんな妊娠しちゃうんだからっ」
おいおい、流石にそれは言いすぎだろう。一度も失敗したことないぞ。
小さな遮断機は、下りたまま。いっこうに通す気がないらしい。
参った。初めて真理に千佐子を紹介してもらった日の、悪ふざけが少しばかりいき過ぎたらしい。それが、いまだ尾を引いている。
男三人、並んでケツと陰嚢を披露した。千佐子は、それを見て、ギャーギャー騒いだ。
うっかり振り返ってしまい、たらんとぶら下がった竿まで見せるはめとなり、千佐子は、その場で卒倒。
それから千佐子は、賢也たちを真理の悪友と呼び、警戒心むき出しの態度を取っている。
「頼むよ、千佐ちゃん。真理に用事あんだよ」
調子の良い男だ。千佐子は、自分よりはるかに大きな男を威嚇するように睨みつけた。
「上げてくれないの?」
「オカケンさん、今日は、私の友だちが来ているの」
勿論、知っている。だから、今日にしたんだ。賢也は、心の中で微笑んだ。
「あれ、そうなんだ。俺の知っている子かな」
賢也は、とぼけた振りをする。
「さぁね。でも私の友だちに、ちょっかい掛けないでよ」
「そんなことしないよ」
「嘘だ。真紀から聞いたよ。船上で口説いたんですって?」
まるで、小さな遮断機だな。腕を組み、玄関先で、賢也を通すまいと鼻息荒くしている千佐子を見て、賢也は、笑った。
「千佐ちゃんは、怖いなぁ。俺が、いつあの子を口説いたって言うんだよ。ちょっと仲良くしようって、声を掛けただけなのに」
「オカケンさんが、声を掛けるだけで女は、みんな妊娠しちゃうんだからっ」
おいおい、流石にそれは言いすぎだろう。一度も失敗したことないぞ。
小さな遮断機は、下りたまま。いっこうに通す気がないらしい。
参った。初めて真理に千佐子を紹介してもらった日の、悪ふざけが少しばかりいき過ぎたらしい。それが、いまだ尾を引いている。
男三人、並んでケツと陰嚢を披露した。千佐子は、それを見て、ギャーギャー騒いだ。
うっかり振り返ってしまい、たらんとぶら下がった竿まで見せるはめとなり、千佐子は、その場で卒倒。
それから千佐子は、賢也たちを真理の悪友と呼び、警戒心むき出しの態度を取っている。
「頼むよ、千佐ちゃん。真理に用事あんだよ」