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危険な香りに誘われて
第14章 門限
「せっかくだから、もう一軒行こうよ。まだまだ、色々話がしたいし、ね」
時計を見れば9時過ぎ。真紀と郁美は、顔を見合わせた。帰ったところで賢也は、今夜も遅い。慌てて帰る必要もない。行ってもいいかな。真紀は、郁美に頷いて見せた。
郁美は、葉月に顔を向け。
「行くのは、いいけど、友だちは、どうするの?」
葉月は、両方の掌を上に向け、肩を竦めた。
「もう来ないみたい。私、いい店知っているんだ。行こう」
郁美の肩をポンと叩きエレベーターホールを指差した。先頭きって歩き出す葉月の後ろを追いかけるように真紀たちが着いて行く。
「どんな店?」
郁美の質問に葉月は、にっこり笑った。
「着いてからのお楽しみ」
店の前で、真紀たちは、ポカンと口を開けた。壁のパネル。アイドル顔負けのポーズで微笑む男たち。
「いらっしゃいませ。あ、葉月ちゃん、こんばんは」
「また来ちゃった。高ちゃんいる?」
ホストクラブ。真紀は、後退りした。
「ちょっと、郁美。やばくない?」
真紀が郁美の肩から掛けたバッグを引っ張り、ヒソヒソ声で耳打ちすると郁美も頷いた。
「ねぇ、葉月。ホストクラブって高いんでしょう?こんなところじゃなくて、もっと普通の店に行こうよ。私の行きつけのショットBAR案内するから」
時計を見れば9時過ぎ。真紀と郁美は、顔を見合わせた。帰ったところで賢也は、今夜も遅い。慌てて帰る必要もない。行ってもいいかな。真紀は、郁美に頷いて見せた。
郁美は、葉月に顔を向け。
「行くのは、いいけど、友だちは、どうするの?」
葉月は、両方の掌を上に向け、肩を竦めた。
「もう来ないみたい。私、いい店知っているんだ。行こう」
郁美の肩をポンと叩きエレベーターホールを指差した。先頭きって歩き出す葉月の後ろを追いかけるように真紀たちが着いて行く。
「どんな店?」
郁美の質問に葉月は、にっこり笑った。
「着いてからのお楽しみ」
店の前で、真紀たちは、ポカンと口を開けた。壁のパネル。アイドル顔負けのポーズで微笑む男たち。
「いらっしゃいませ。あ、葉月ちゃん、こんばんは」
「また来ちゃった。高ちゃんいる?」
ホストクラブ。真紀は、後退りした。
「ちょっと、郁美。やばくない?」
真紀が郁美の肩から掛けたバッグを引っ張り、ヒソヒソ声で耳打ちすると郁美も頷いた。
「ねぇ、葉月。ホストクラブって高いんでしょう?こんなところじゃなくて、もっと普通の店に行こうよ。私の行きつけのショットBAR案内するから」