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危険な香りに誘われて
第14章 門限
店の奥にある事務所へ連れて行かれ、二人はパイプ椅子へ座るよう強要された。
逆立ちしてもホストにはなれそうもない顔の中年男たちが並んでいる。
取り囲む男たちに、身動きとれないよう二人は、手首を取り押さえらた。
正面にいる男が、腰を曲げ、膝に手をつくと真紀と郁美を交互に眺めた。

「無銭飲食は、困るんだよね。お嬢ちゃん」

「でも、25万なんて高すぎます」

郁美の声が微かに上ずっている。

「高い?ホストが5人もついて、25万は格安やろ。どないしても払えんって言うなら、体で払ってもらうしかないな」

太い指が、真紀の顎に触れ、品定めをするようにジロジロと眺めている。腕には、ダイヤをはめ込んだ高級時計がギラギラ光っていた。
胸を鷲掴みされ、痛いほど強く、ムギッュムギュッと揉む。

「やっ、やめて」

真紀は、膝を震わせた。

「顔は、可愛いけど、おっぱいは、ちょっと小さいな。ま、物好きもおるから、良しとするか。そっちの姉ちゃんは、どうやろ。見た目は、デカそうやけど」

男が郁美の前に移動すると、いきなりブラウスのボタンを外し始めた。

「ひっ、やめてっ。いやっ」

郁美が足をバタバタさせて抵抗する。椅子から尻を浮かせ、逃れようと必死に暴れる。
しかし押さえつけられ、どうにもならない。
ブラウスのボタンを全て外すと男は、ブラのカップに指を掛け、グイッと下へずらした。豊満な乳房が露わになった瞬間、その場にいた男全員が、郁美の乳房に注目し「おおっ」と歓声を上げた。

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