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危険な香りに誘われて
第14章 門限
「25万も持ってないから、カードでいいですか」
「現金や。コンビニでおろしてこい。おい、一緒に着いて行け。ええか、お嬢ちゃん。ちょっとでも妙な真似したら、あの姉ちゃんの裸のビデオが出回ることになるで」
真紀は、黙って頷いた。
どうしてこんなことになったのか。
真紀は、男に付き添われ、店を出た。
「ホストクラブ・花道って名前は、誰が考えたんですか」
真紀の質問に男は、何も答えない。逃げられないように腕を掴んでいる。
「そんなすぐ近くにコンビニ・エイトがあったんですね。あの右手斜めに見えるのは、大森商店街でしょう。あそこのコロッケ結構美味しいんですよ」
「黙って歩け」
「いいじゃないですか。心配しなくても25万、ちゃんと払いますから」
「25万8千円だ」
「ちょっとくらい負けてよ、おじさん」
わざとらしいほど大きな声で話をする真紀を男は、訝しげな顔で見下ろした。
コンビニで金を下ろす間も男は、ピッタリと寄り添っている。
引き出したお金をバッグへ入れると肩紐をしっかり握りしめた。
「現金や。コンビニでおろしてこい。おい、一緒に着いて行け。ええか、お嬢ちゃん。ちょっとでも妙な真似したら、あの姉ちゃんの裸のビデオが出回ることになるで」
真紀は、黙って頷いた。
どうしてこんなことになったのか。
真紀は、男に付き添われ、店を出た。
「ホストクラブ・花道って名前は、誰が考えたんですか」
真紀の質問に男は、何も答えない。逃げられないように腕を掴んでいる。
「そんなすぐ近くにコンビニ・エイトがあったんですね。あの右手斜めに見えるのは、大森商店街でしょう。あそこのコロッケ結構美味しいんですよ」
「黙って歩け」
「いいじゃないですか。心配しなくても25万、ちゃんと払いますから」
「25万8千円だ」
「ちょっとくらい負けてよ、おじさん」
わざとらしいほど大きな声で話をする真紀を男は、訝しげな顔で見下ろした。
コンビニで金を下ろす間も男は、ピッタリと寄り添っている。
引き出したお金をバッグへ入れると肩紐をしっかり握りしめた。