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危険な香りに誘われて
第15章 明けない夜はない
広川が先頭で川吉の暖簾を潜った。
2階の個室に案内され、全員同じうな重特上を注文。

「さっきの二人、何やってたんですかね。ひょっとして、不倫?」

おしぼりを配りながら板倉が訪ねると、広川が、バカにしたように笑った。

「あほ。あの男は、売人だ。見りゃ分かんだろ」

「でも普通の主婦でしたよ」

板倉は、首を傾げた。

「んなもん関係ねぇよ」

吉田が、タバコを取り出すと、板倉は、すかさずライターに火を点けた。

「そうなんですか」

「ああ。痩せる薬だとかなんとか言って売りつけるんだ。あながち嘘じゃないから、信じる。気が付いた時には、ドップリはまって、抜け出せねぇ」

「でも安くないでしょう?普通の主婦が買えるんですか?」

吉田は、鼻と口から煙を吐きながら、軽く天井へ視線を向けた。

「最初は、小遣い程度の値段で売って、虜にしてから高い値段で売りつける。女は、体で稼ぐ事が出来るから、売人にとっては、美味しい客なんだ。世の中には、物好きもいて、中年の女が良いって奴もいる。熟女のアダルトものは、結構出回ってんだぞ」

「何、板倉。お前、そんなことも知らなかったのか?」

小ばかにしたように広川が笑った。板倉は、気にもしていない様子。

「現場見たのは、初めてですから。じゃあ、うちは、どうしてんですか?」

「なんだよ、興味あんのか?やめとけよ、大して儲からねぇぞ」

「興味本位に聞いているだけです。儲からないんですか?」

「ああ、仕入れ値も安くないし、リスク背負ってるわりに儲けは、年間数百万程度。荒稼ぎしようものなら直に警察に捕まるしな」



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