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危険な香りに誘われて
第2章 7年後
ショックで、賢也は、足元がぐらついた。
「本当に、覚えていないのか。なぁ、俺は、お前のことずっと忘れずにいたんだぞ」
「しつこいよ、ナンパなら他でやって」
賢也は、言葉を失った。感動の再会のはずが、ナンパだと勘違いされて。
しかも、真紀は、自分の方を見ようともしない。
「どんな女でも落とせると思わないで。私には、ちゃんと彼氏がいるんだからね。じゃあ」
真紀は、賢也を押しのけて、その場を離れて行った。
想定外のセリフにたじろいだ。
「彼氏がいるのか」
そんなこと考えもしなかった。
他の男が、あいつを抱く。想像するだけで、吐き気がした。
腸が、煮えたぎるほどの嫉妬心に燃え尽きてしまいそうだ。
「くそっ」
このままでいいのか。
やっと見つけたんだぞ。
諦めていいのか。
壁に額を押しつけ、冷静になろうと目を閉じた。
体中の細胞が、あいつを欲しがっている。
あいつは、俺の女だ。
「本当に、覚えていないのか。なぁ、俺は、お前のことずっと忘れずにいたんだぞ」
「しつこいよ、ナンパなら他でやって」
賢也は、言葉を失った。感動の再会のはずが、ナンパだと勘違いされて。
しかも、真紀は、自分の方を見ようともしない。
「どんな女でも落とせると思わないで。私には、ちゃんと彼氏がいるんだからね。じゃあ」
真紀は、賢也を押しのけて、その場を離れて行った。
想定外のセリフにたじろいだ。
「彼氏がいるのか」
そんなこと考えもしなかった。
他の男が、あいつを抱く。想像するだけで、吐き気がした。
腸が、煮えたぎるほどの嫉妬心に燃え尽きてしまいそうだ。
「くそっ」
このままでいいのか。
やっと見つけたんだぞ。
諦めていいのか。
壁に額を押しつけ、冷静になろうと目を閉じた。
体中の細胞が、あいつを欲しがっている。
あいつは、俺の女だ。