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危険な香りに誘われて
第15章 明けない夜はない
真理は、賢也の目の前で叔父根津幸三に電話をした。
事情を軽く説明し、相談に乗ってくれと頼むと根津の「ふむ」とあまり気の乗らない返事が聞こえた。
「頼むよ、叔父さん」
『二人で、うちに来ないか』
「今から?」
『ああ。誰が聞いているかわからんからな、家の方が良い』
真理は、ほっとした。電話を切り、賢也の顔を見る。
「今から会ってくれるってさ」
「そうか、お前はどうする?」
賢也は、腰を上げた。
「もちろん、行くに決まってるだろう」
真理も立ちあがった。
根津は、ノンキャリアからのたたき上げで警視となり、機動隊大隊長のあと警察署長になった。大きな事件に幾つも携わってきた。
根津ならきっと賢也の力になってくれるはずだ。
二人は、そんな期待を持って、高級住宅街に住む根津幸三の自宅へ向かった。
事情を軽く説明し、相談に乗ってくれと頼むと根津の「ふむ」とあまり気の乗らない返事が聞こえた。
「頼むよ、叔父さん」
『二人で、うちに来ないか』
「今から?」
『ああ。誰が聞いているかわからんからな、家の方が良い』
真理は、ほっとした。電話を切り、賢也の顔を見る。
「今から会ってくれるってさ」
「そうか、お前はどうする?」
賢也は、腰を上げた。
「もちろん、行くに決まってるだろう」
真理も立ちあがった。
根津は、ノンキャリアからのたたき上げで警視となり、機動隊大隊長のあと警察署長になった。大きな事件に幾つも携わってきた。
根津ならきっと賢也の力になってくれるはずだ。
二人は、そんな期待を持って、高級住宅街に住む根津幸三の自宅へ向かった。