この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
危険な香りに誘われて
第15章 明けない夜はない
根津の自宅を出て、真理を送ると賢也は、実家へ車を走らせた。
「叔父さんの言ったことは、気にするな。きっと何か、いい方法があるはずだ。一緒に考えよう」
真理の言葉に賢也は、苦笑した。
いい方法、そんなもん、どこにあるっていうんだ。
ずっと逃げる事しか出来なかった。
真紀と真紀の家族という足枷がある今、逃げることは、許されない。
津嶋を潰すことが出来ないのなら、父親を説得する他ない。
ハンドルを握る手に汗が滲む。
父親が、まともに話しに応じるとは思えない。
賢也は、覚悟を決めた。
「叔父さんの言ったことは、気にするな。きっと何か、いい方法があるはずだ。一緒に考えよう」
真理の言葉に賢也は、苦笑した。
いい方法、そんなもん、どこにあるっていうんだ。
ずっと逃げる事しか出来なかった。
真紀と真紀の家族という足枷がある今、逃げることは、許されない。
津嶋を潰すことが出来ないのなら、父親を説得する他ない。
ハンドルを握る手に汗が滲む。
父親が、まともに話しに応じるとは思えない。
賢也は、覚悟を決めた。