この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
危険な香りに誘われて
第15章 明けない夜はない
翌週の日曜。夜が明けて間もない時間、賢也のスマホが枕元で振動する。
腕を伸ばしスマホを握った。
「・・・こんな早くから、どうした」
寝起きで、声がかすれていた。
ぼんやりと電話の向こうから聞こえてくる声に耳を傾ける。
朝早いというのに、酷く興奮したような声は、どこか潤んでいる。
『どうしよう、俺、本当にお父さんになったよ』
ああ、そうか。生まれたのか。賢也は、目を閉じた。とうとうこの日が来てしまった。
「・・・おめでとう。無事生まれて良かったな」
『ありがとう。俺、こんなに感動するとは思わなかった』
「今日、真紀と病院行くわ」
『ああ。じゃあ、和也たちにも連絡するから切るよ』
右腕に抱いていた真紀が、モゾモゾと動く。
寝ぼけた声で「なに」と聞く。賢也は、頭にキスを落とした。
「生まれたとよ」
真紀が、一瞬固まった。そして、パチッと大きく目を開く。
「赤ちゃんっ」
ガバッと掛布団を捲り正座する。
「う、生まれたの」
興奮した様子。賢也は、笑って、真紀の乳首を指ではじいた。
「きゃんっ」
腕を伸ばしスマホを握った。
「・・・こんな早くから、どうした」
寝起きで、声がかすれていた。
ぼんやりと電話の向こうから聞こえてくる声に耳を傾ける。
朝早いというのに、酷く興奮したような声は、どこか潤んでいる。
『どうしよう、俺、本当にお父さんになったよ』
ああ、そうか。生まれたのか。賢也は、目を閉じた。とうとうこの日が来てしまった。
「・・・おめでとう。無事生まれて良かったな」
『ありがとう。俺、こんなに感動するとは思わなかった』
「今日、真紀と病院行くわ」
『ああ。じゃあ、和也たちにも連絡するから切るよ』
右腕に抱いていた真紀が、モゾモゾと動く。
寝ぼけた声で「なに」と聞く。賢也は、頭にキスを落とした。
「生まれたとよ」
真紀が、一瞬固まった。そして、パチッと大きく目を開く。
「赤ちゃんっ」
ガバッと掛布団を捲り正座する。
「う、生まれたの」
興奮した様子。賢也は、笑って、真紀の乳首を指ではじいた。
「きゃんっ」