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危険な香りに誘われて
第16章 止まない雨はない
賢也は、段を飛ばしながら階段を駆け上がり、一番奥の部屋を目指して、廊下を走った。

「真紀になんかしてみろ。ぶっ殺す」

勢いよく扉を開け。

「室田ーっ。てめぇーっ、俺の女に手を出すんじゃねぇーっ」

怒鳴り声をあげた。

しかし、そこにいたのは、マイク片手に歌を歌っている真紀一人。
拍子抜けした賢也は、ポカンと口を開け間抜け面になった。真紀は、賢也が現れたことが嬉しくて、マイクを放り投げ飛びついた。
スイッチを切り忘れたマイクが床に落ちると、ガツンッと大きな音がスピーカーから聞こえた。

「賢也ーっ」

賢也は、抱きついて、ぴょんぴょん飛び跳ねる真紀を見下ろした。

「なっ、お前、一人か」

「うんっ」

賢也は、口に手を置いて、目を泳がせた。まさか、広川たちに担がれた?

「室田たちは」

「いないよ」

「合コンは」

「なんか、中止になったの。それで、吉田さんがね、賢也と二人で話せるようにセッティングしてやるから、ここで待ってろって」

真紀は、賢也の後ろに回って背中を押し、扉を閉める。

「どうなってんだ」

「さぁ。でも、やっと二人っきりで話が出来るよね。賢也、座って」

「帰る」

腕を引っ張る真紀の手を振り払った。

「賢也」


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