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危険な香りに誘われて
第2章 7年後
結婚式のDVDだとばかり思っていたのに『家庭で悶える子作り』なんて訳の分からないタイトルに千佐子は、あんぐりと口を開けた。

結合部分がハッキリと分かるような、役に立たないモザイク。
千佐子が、消そうとすると真理が「面白そうだよ。見ようよ」と言う。
自分の足の間に千佐子を置いて後ろから抱き締めて、千佐子の反応を面白そうに伺っている。

アダルトビデオなら女友だちと見た事がある。
だが、当時見た内容よりも、目の前の映像は、かなりどぎつい。
キッチンやベランダ、廊下や玄関で繰り広げられる激しい映像に千佐子は、赤面。しかも真理の手は、シャツの中。乳首を指で挟むようにして乳房を揉みしだく。

「やだ、真理さん」

「乳首立っているよ。下も濡れているんじゃない?」

「そんなことないもん」

いやらしいビデオを見て、真理に触られて、濡れないはずが無い。だが、それを知られるのも恥ずかしい。どうにか真理の腕から逃れようと千佐子は、体をねじったり、真理の腕を引っかいたりした。
無駄なあがきとばかりに、真理は、千佐子を抱え上げ、ソファに押し倒し、ニヤリと笑った。

「調べてみよようか」

「いやーっ」
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