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危険な香りに誘われて
第17章 一場春夢
「で、親父にどこ触られたんだ」

話が振り出しに戻ってしまった。真紀は、顔をひきつらせた。

「ど、どこも」

「嘘つけ、親父のにおいぷんぷんさせやがって」

賢也は、真紀を抱え上げると浴室へ連れて行った。真紀から父親のにおいがする。それは、耐えがたい事だった。さっさと洗い流してしまいたい。真紀の服をはぎ取ると自分の服も脱ぎ捨て、浴室のドアを開け、真紀を押し込んだ。

軽くシャワーをかけた後、ボディソープを手に塗りつけ、真紀の身体を洗っていく。柔らかな乳房を掌で揉むとツンと乳首が尖る。賢也は、念入りに乳首も指を使って洗ってやった。泡を流し、尖った乳首を口に含み、舌先で転がすと、さらに硬くなっていく。

「あんっ」

泡の着いた手で、腹を撫で、へそに指を入れた。真紀は、嫌がり、腰を引く。
逃げられないように壁へ押し付けると唇を貪った。

「ふっ、うっ」

息も出来ないほど激しいキスに真紀は、酸欠寸前。気が遠くなる。腰が砕けそうなほど濃厚なキスに夢中になった。

「親父に呼ばれても、行くな。無視してろ」

「でも」

「俺に電話くらい出来るだろ」

「会社の中だったから・・・」

賢也は、真紀の乳房に噛みついた。

「きゃぁっ」

真紀の悲鳴が浴室に響く。賢也は、真紀の背中に手を添えてタイルの壁と向かいあうようにさせた。壁に手をつくように言うと、後ろから抱き締め、肩にも噛み跡を残した。

「もうやだっ、噛んじゃだめぇっ」
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