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第17章 一場春夢

肌のぶつかる音と真紀の口から漏れる喘ぎ声が、響く。

「いやああぁぁっ、だめぇっ」

真紀は、自分の口を塞いだ。激しい抽送に耐えきれず崩れ落ちそうになる。

「んっ、んっ、あっ。賢也っ、だめっ。あたる、奥っ」

真紀の濡れた蜜が、黒ずんだ陰嚢を伝って滴り落ちていく。壁が、小さな痙攣を引き起こし欲望を刺激し始めた。もう少しだ。賢也は、腰の動きを早めた。深く沈めると幹の根元が締め付けられ、腰に力が入る。暴発しかねない欲望が、狭い壁を制覇しろと唸り出す。
まだ、だめだ。賢也は、堪えた。汗を飛び散らせ激しく己の欲望と戦う。

「ああーっ、だめぇっ。い･･･いっちゃう」

打ちつけられる度に真紀の身体は弾み、ガクガクと膝を震わせた。
賢也が支えていなければ、とっくに床へと、へたり込んでいる。真紀は、頭の中が真っ白になっていく感覚に襲われた。賢也の腕を掴む真紀の手に力が入る。

「だ、だめぇーっ。ああああーっ」

真紀は、突然絶叫のような甲高い声を上げ、背中をのけ反らせて、激しく震えた。
賢也は、休むこと無くガクガクと腰を小刻みに動かし抽送し続ける。
うっ、すげぇ。食いちぎられそうだ。ビクッ、ビクッと大きく痙攣する入口と壁。

子宮の入口が、賢也の欲望から放出される白濁の体液を求めて、尿道の口をノックする。熱くなった壁がザワザワ蠢き、快感の波が押し寄せ、賢也を飲み込もうとしていた。