この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
危険な香りに誘われて
第17章 一場春夢
数日後、真紀が、会社のポストをのぞきに1階へ降りて行った時、皇帝を見かけた。
見たことの無い強面の中年男と一緒に、気難しい顔で歩いている。
顔色は、あまり優れない。
すれ違いざま、ペコリと頭を下げてみたが、皇帝は、真紀を見ようとすらしない。

感じ悪いな。心配して損したかも。真紀は、心の中で舌を出した。

エレベーターに乗り込む皇帝を見送ってから視線を通路に向けると、板倉の姿が。険しい顔に真紀は、声を掛けるのを一瞬躊躇った。

「板倉さん」

声を掛けると板倉は、驚き、体を大きくビクつかせた。

「真紀ちゃん、いたの?」

私がいること気づかなかったの?真紀は、首を傾げた。

「板倉さん、何してたんですか」

「えっ、別に何もしてないよ。それより、今日、天気予報外れたね。予報では雨だったのに」

上ずった声。酷く動揺しているように見える。

「そうだった?」

「あれ、違った?おかしいな。まぁいいか、どうせ車だし、天気なんて関係ないもんな」

「板倉さん、いつも送ってもらって、すみません」

「気にしないで。真紀ちゃんといると、なんか癒されるんだよ。だから真紀ちゃん送って行けるの、結構嬉しいんだよ」

板倉は、自分の胸に両手を重ねる。

「そうですか?」

板倉は、指を一本立て、唇にくっつけた。

「あ、俺が、こんなこと言ったのは、賢さんには、内緒にしてて。怒られちゃうから」

「ははは」


/505ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ